大手会社のやり手営業マン伊藤春斗(32歳)は、
5年前、パート事務として働く清水さおり(41歳)を
許されぬ関係と知りながらも愛し待ち続けている。
さおりも、人妻であること、年上であることに罪悪感を感じながらも、
家族を捨てることもできないまま、春斗を真剣に愛し続けていた・・・
「僕には失うものはないけど・・
さおりさんには子供も旦那さんもいるんだもんね。
大丈夫 待つよ!
僕だけのものになるのを・・・」
お互いが、この5年間、
理解し続けた愛のかたちだったのに・・・
ーずっと待つよーそう決めたのに・・・
春斗に不安がおそう。
仕事を休んださおりの携帯に電話をかけたが、
つながらない・・・
心配で居たたまれず・・・さおりの家を訪れる。
「夫にあなたのことがばれたの・・・」
嫉妬に狂った夫に、
監禁し、淫らな行為を強いるさおりの状況を知り、
「さおりさん!一緒に逃げよう・・・」
と気持ちを伝えた春斗
「家族を愛している・・・捨てていくことなんて絶対できない・・・」(きっと、これが彼のため・・)
「さおりさん?さおりさんにとって僕は・・・・」
さおりの口から出た言葉に春斗は言葉を失い、
酒をのみ、夜道をさまよ続けた。
・・・そんな夜、さおりよりずっと若くかわいい
牧瀬優香とホテルに入ってしまった・・・・・
無理矢理に近いセックスは、
春斗を思う優香の切ない気持ちも壊してしまった。
諦めきれない思いをどうしたらいいんだろう・・・
春斗の出した答えは・・・
優しかった夫を、
ここまで追い込んでしまったさおりの
出した答えは・・・
4人の切ない恋心に思わず涙があふれます・・・・